来談者中心療法では、
「頭でやりたいと感じていること」(理想)と「本音でやりたいと感じていること 」(考えずとも、自然に行動したくなること)のずれが大きいと、心の病気が引き起こされるとしていいます。
人は誰しもが、「私はこういう人だ」という思い込み、すなわち自己イメージを持っています。
自己の不一致とは、本当は「これがしたい」「ああなりたい」と感じていても、素直にはそうであることを認識できず、自己実現が難しくなっている状態なのです。
相談者はカウンセラーから受容されることで、自分自身の背景や悲しみおよび怒り、本音で望んでいることを素直に語ることができます。
他者にはなかなか言えないようなことをカウンセラーに語ることで、今までには気づかなかった自分自身が本当に望んでいることや重要なポイントが浮かびあがり、明るい未来につながる変化へとつながります。