イギリスの精神分析医ジョン・ボウルビィが提唱した
愛着理論[臨床心理士・公認心理師・産業カウンセラー試験用語]について。
愛着とは、子どもが親や養育者との間に作る深い絆のことで、この絆があることで子どもは安心感を得たり、社会で他の人と良い関係を築いたりする土台をつくったりすることができます。
例えば、小さな子どもが泣いたときに親がすぐに応えてあげると、その子は「自分は大切にされている」と感じられます。このような積み重ねが、子どもの心の安定や自信につながります。
一方、親の反応が不安定だったり冷たかったりすると、子どもは「自分は愛されていないのかもしれない」と不安を抱くようになってしまいます。このような経験は、大人になったときの性格や対人関係の傾向にも影響を与えると言われています。
愛着理論を知ることは、自分の性格や人との関わり方を見直すきっかけになります。「なぜ自分はこんな考え方をするのか」「どうして人間関係で悩みやすいのか」といった疑問を解く手助けになるかもしれません。